イイ得!観光協会 公式サイト

「薬剤師やめたい」理由や対処法、辞める判断ポイントを解説

2023.08.31
「薬剤師やめたい」理由や対処法、辞める判断ポイントを解説

「薬剤師の仕事がつらくて辞めたい。」
「自分は薬剤師に向いていないのかも・・。」
「転職すべきかな?薬剤師以外の仕事はどうだろう?」

このように悩んでいませんか?
そこで、本記事では次のことについて解説していきます。

薬剤師を辞めたいと感じる7つの理由
薬剤師を辞める前にできる3つの対処法
薬剤師を辞める5つの判断ポイント
薬局以外!薬剤師の資格でできるおすすめの仕事2選

薬剤師は薬のプロであり、患者からも医療従事者からも頼られる職業です。ミスは患者さんの身体に影響を与えてしまいます。責任感が求められるため、プレッシャーに耐えられず「薬剤師なんてもう辞めたい」と思ってしまうこともあるでしょう。

本記事を読み、薬剤師を辞める前にできる対処法や、薬剤師を辞める判断のポイントを知って、今後の薬剤師キャリアについて考えてみてください。

薬剤師を辞めたいと感じる7つの理由

薬剤師を辞めたい理由として、主に次の7つが考えられます。

①業務の責任が重い
②仕事でミスをしてしまった
③職場の人間関係が悪い
④薬剤師に!!向いていないと思う
⑤経験年数が少なくて仕事に慣れていない
⑥服薬指導が苦手でストレス
⑦当直がつらい

ひとつずつみていきましょう。

①業務の責任が重い

薬剤師が調剤するお薬は、患者さんの命に直接かかわることもあるためミスは許されません。そのようなプレッシャーを抱えながら毎日業務にあたっていれば、責任の重さに疲れることもあるでしょう。

また、専門的な治療が行われている施設では、抗がん剤や麻薬の調剤を行っています。細心の注意を払って管理する必要があるので、とくに責任感がのしかかります。

②仕事でミスをしてしまった

一度ミスをすると、明日からの仕事が怖くなってしまうことがあります。

「またミスをしたらどうしよう」
「怒られるかもしれない」
「なんて自分はダメなんだ」

このような不安が頭をよぎり、薬剤師なんて辞めてしまいたい!と思ってしまうことでしょう。

さらに、ミスをしたことによって、他の薬剤師から「仕事ができない奴」というレッテルをはられそうと不安になる人もいます。これから薬剤師としてきちんと業務できる自信を失ってしまうのです。

③職場の人間関係が悪い

仲良しグループで派閥ができていたり、理不尽な上司がいたり、わがままな患者さんがいたり、偉そうな医者がいたり、こわい看護師がいたり、あげればキリがありません。薬剤師業務とは関係ないところで神経を使い、疲れてしまいます。

人の健康に関わる責任の重い業務を行なっていることからも、職場の雰囲気はピリピリしやすいです。なにか分からないことがあっても、お互いに声をかけにくい状態になっている職場も多いでしょう。

④薬剤師に向いていないと思う

やりがいを感じられなかったり、ミスを連発してしまったりすると、薬剤師に向いていないと思ってしまいますよね。

「何で薬剤師になったんだろう」
「もっと他に向いてる仕事があるんじゃないかな」

考えれば考えるほど辞めたくなってきます。かといって、せっかく6年も大学に通ってとった資格を使わないのはもったいないと、葛藤の日々を過ごしている方も多いでしょう。

⑤経験年数が少なくて仕事に慣れていない

まだ薬剤師業務に慣れていないせいで薬剤師を辞めたいと思ってしまうのかもしれません。例えば、新人〜2年目くらいの薬剤師さんや、中途採用で新しく配属されたばかりの薬剤師さんが当てはまります。

新しい職場、新しい人間関係、新しいルール、慣れるまではうまくいかないことが多いです。とくに1年目の薬剤師さんは、薬剤師として新人なのはもちろん、社会人としても新人になります。色々なことに気を使うため、人より多くのストレスがかかっているのです。

⑥服薬指導が苦手でストレス

薬剤師は内服方法や副作用などを患者さんに説明しますが、医療とは関係のない一般の方に正しく理解してもらうのは難しいときもあるでしょう。正しい服薬方法を伝えるには、患者さんの年齢や理解度に合わせたコミュニケーションをする必要があるからです。

対人関係が苦手な方にとっては、服薬指導をしたくないがために薬剤師を辞めたくなるかもしれません。

⑦当直がつらい

病院に勤務している薬剤師さんなら、当直を任されている方もいるかもしれません。朝から翌日の朝まで24時間働いて、明けは午前中だけ働くパターンや、そのまま日勤をして夕方に帰るパターンなど、勤務時間は長時間にわたります。

心身ともに負担が大きいです。常日勤で働くこともできるかもしれませんが、人手不足だと当直をできる人がいないため、当直を辞めたくても辞められない状況になっている薬剤師さんも多いでしょう。

薬剤師を辞める前できる3つの対処法

どんなに薬剤師を辞めたい気持ちが強くても、感情を優先して衝動的に辞めてしまっては後悔する可能性があります。まずは、こちらの薬剤師を辞める前にできる対処法を試してみるのがおすすめです。

①信頼できる同期や先輩に相談する
②いったん仕事から離れる時間を作る
③職場を変える

それぞれ解説していきます。

①信頼できる同期や先輩に相談する

信頼できる人に相談するのが最も気軽にできる対処法でしょう。同期であれば年が近くて話しやすいかもしれませんし、仲のいい先輩がいれば、経験者目線のより的確なアドバイスがもらえるかもしれません。

実際に問題解決にはつながらなかったとしても、話を聞いてもらうだけで少し気分が軽くなり、ストレスが解消されるのでおすすめです。

②いったん仕事から離れる時間を作る

相談に乗ってもらえそうな人はいない、もしくは、相談しても解決しない、という方もいらっしゃるかもしれません。そのような場合は、少し仕事から離れる時間を作ってみるのも良いでしょう。

具体的には、有給の取得や休職です。現場から離れてリフレッシュする時間をつくることで、また働きたいと思えるようになることがあります。また、本当に薬剤師を辞めたいのか、自分を見つめ直す時間にすることもできるでしょう。

③職場を変える

職場を変えれば薬剤師を辞めたい気持ちが変わるかもしれません。薬剤師が活躍できる職場はたくさんあって、環境が変われば今の悩みが解決する可能性があるからです。

自分の性格がその職場ではマッチしなかった、その職場のやり方や人間関係がたまたま自分には合わなかった、そのような理由で薬剤師そのものを諦めるのは残念です。まずは部署異動や転職をして、違う職場で働いてみましょう。

薬剤師を辞める5つの判断ポイント

なんとか頑張ってきたとしても、悩みが解決できそうになければ辞めたくなりますよね。薬剤師を辞めるか悩むときは、以下に記載している5つのポイントを基準に考えてみましょう。

①辞めたい気持ちが半年以上続いている
②転職しても気持ちが変わらない
③他にやりたい仕事がある
④体調に支障をきたしている
⑤業務のプレッシャーに耐えられない

それぞれ詳しく解説します。

①辞めたい気持ちが半年以上続いている

薬剤師を辞めたくて半年以上悩んでいる場合は、辞める決断をしてもいいかもしれません。これ以上我慢して働き続けるのは非常につらく、うつ病などの精神的な不調をきたしてしまう可能性があるからです。

また、同じ問題で半年以上も悩んでいるのであれば、もう解決するのは難しくなっている可能性が高いでしょう。それなら思い切って薬剤師を辞めて、違う仕事をしてみるのも良いかもしれません。

②転職しても気持ちが変わらない

転職して職場の環境が変わると、悩みが解決することもあります。ですが、何度か転職したにも関わらず、薬剤師を辞めたい気持ちが変わらないのであれば、薬剤師の仕事自体があなたに合っていないのかもしれません。

複数の職場を経験したうえで、薬剤師の仕事に違和感があったり苦痛だと感じるのなら、思い切って違う職業にチャレンジするのも良いでしょう。

③他にやりたい仕事がある

薬剤師以外の仕事が気になっている状態で薬剤師を続けても、身が入らずやりがいも感じられません。早く新しい仕事にチャレンジしたいのに、薬剤師の仕事をしている時間がもったいないと思っている方もいらっしゃるでしょう。自分のやりたいことをできない苦痛は大きいです。

薬剤師の業務に集中できない状態で仕事していると、インシデントを起こしてしまう可能性もあります。思わぬ事故を起こさないためにも、中途半端な気持ちで薬剤師を続けるよりは、辞める決断をしても良いかもしれません。

④体調に支障をきたしている

薬剤師の仕事が合わないのに無理して続けていると、体や心に異変が現れることがあります。体調が悪くても誤魔化しながら働いている人はいるかもしれませんが、そのような生活を続ければ取り返しのつかない状態まで悪化してしまうかもしれません。

とくに精神面の不調を感じている場合、うつ病などの精神疾患を発症してしまう可能性があります。そうなると、症状は重くなり、回復するまでに数ヶ月〜数年単位の期間を要するでしょう。健康より大事な仕事なんてありません。重症化する前に離れるべきです。

⑤業務のプレッシャーに耐えられない

薬剤師の仕事は、患者さんの健康に直接影響を与える仕事です。万が一ミスをした場合、患者さんの命を危険な目に合わせてしまうこともあります。正しい方法で安全に薬を使うためには、薬剤師が行う業務の一つ一つに責任感が求められるのです。

とはいえ、薬剤師も人間です。毎日プレッシャーの中で仕事をしていれば、耐えられなくなることもあるでしょう。薬剤師をしているかぎりこのプレッシャーから離れるのは難しいため、本当に苦手だと感じているのであれば辞める選択をとっても仕方ありません。

薬局以外!薬剤師の資格でできるおすすめの仕事2選

薬剤師の資格を使って働ける場所は、薬局以外にもいくつかあります。なかでもおすすめなのが、こちらの2つです。

①CRC(治験コーディネーター)
②Webライター

それぞれの職業について簡単に説明します。

①CRC(治験コーディネーター)

治験コーディネーターとは、医師や看護師などの医療従事者と連携して、治験のスケジュールや検査の準備など、治験の管理をする仕事になります。新薬の開発に関われるという点で、やりがいを感じている薬剤師さんが多いようです。

土日祝のお休みで生活リズムが整えられたり、調剤薬局や病院と比べて長期休暇をとりやすいことからも、プライベートも大切にして無理せず働けるところもメリットになります。

②Webライター

Webライターとは、ネット上に掲載する記事を書く仕事をしている人のことです。あまり身近に感じないかもしれませんが、スマホで検索したときに出てくる記事の多くは、Webライターによって作成されたものになります。

ネット上にはいろいろな記事がありますが、なかでも薬品に関するコラムやブログ記事を求めているサイトでは、薬剤師の資格と経験をもったライターが重宝されるでしょう。パソコンとネット環境さえあれば、いつでもどこでも始められるのでおすすめです。

まとめ

これまで本記事では、薬剤師を辞めたいと感じる理由や、辞める前にできる対処法について解説してきました。

薬剤師を辞めたいと思ったら

①信頼できる同期や先輩に相談する
②いったん仕事から離れる時間を作る
③職場を変える

まずはこの3つの対処法を試してみてください。それでも解決しなければ、薬剤師を辞める選択肢を考えましょう。薬剤師を辞めるか迷った時の判断ポイントを再掲するとこちらです。

①辞めたい気持ちが半年以上続いている
②転職しても気持ちが変わらない
③他にやりたい仕事がある
④体調に支障をきたしている
⑤業務のプレッシャーに耐えられない

もし薬剤師を辞めたとしても、資格を失うわけではありません。他の仕事が気になるのであれば、前向きにチャレンジしてみましょう。